b. マッチの結果が最終となる前に、マッチの最後のホールでの間違った裁定の訂正レフェリーがマッチの最後のホールで間違った裁定をしたが、更なるストロークが行われていない場合、そのマッチの結果が最終となるまでの間であればいつでもその誤りを訂正すべきです。あるいは、そのマッチがタイでエキストラホールへ進む場合、どちらかのプレーヤーが次のティーイングエリアからストロークを行うまではその誤りを訂正すべきです。c. マッチでレフェリーによる間違った裁定によってプレーヤーが誤所からプレーする結果となったマッチプレーでプレーヤーがレフェリーによる裁定に基づいて処置したことで、誤所から球をストロークして、委員会がその後その間違った裁定に気づいた場合、次の原則が適用されます:
d. レフェリーがプレーヤーに間違った情報を与える;プレーヤーがその後のプレーでその情報に基づき行動するレフェリーがプレーヤーに規則について間違った情報を与えた場合、そのプレーヤーはその後のプレーでそうした情報に基づいて行動することができます。その結果として、与えられた間違った情報に従って処置したことにより、そのプレーヤーが規則に基づく罰を受けることになる場合には、委員会はそのプレーヤーがその情報に基づいて行動できる期間と適切なスコアの両方についての判断を行う必要があるでしょう。そうした状況では、委員会はこの問題を最もフェアと思われる方法で、すべての事実に照らして、不当な利益や不利益を受けるプレーヤーを出さないという観点から解決すべきです。その間違った情報がその競技の結果に著しく影響を及ぼすような場合、委員会にはそのラウンドを取り消す以外の選択肢はありません。次の原則が適用できます:
h. 失格の罰を競技会の優勝者に誤って適用;他の2人のプレーヤーによる優勝者を決めるプレーオフの後で誤りが発覚委員会の間違った裁定の結果として、競技会の正当な優勝者が失格となり、他の2人のプレーヤーが優勝者を決めるプレーオフを行った場合、最善の措置は委員会がいつその誤りに気づいたのかによります。競技の結果が最終となる前に委員会が自分たちの間違った裁定に気づいた場合、その委員会は失格の罰を取り消し、そのプレーヤーを優勝者と宣言することによってその間違った裁定を訂正すべきです。競技の結果が最終となった後に委員会が間違った裁定に気づいた場合、そのプレーヤーを失格としたままでその成績は成立します。i. 優勝者を決めるためにすべてのスコアを使わない競技会での失格の罰の適用複数のラウンドから成るストロークプレーティーム競技ですべてのプレーヤーのスコアをラウンドごとのティームスコアに採用しない場合、失格となったラウンドのプレーヤーのスコアはそのラウンドのティームスコアにはカウントできませんが、他のラウンドではそのプレーヤーのスコアを採用できます。例えば、ティームメンバー3人のうち2人のスコアをカウントする場合、プレーヤーが4ラウンドをプレーするときの第1ラウンドで失格となった場合、その失格は第1ラウンドだけに適用となり、そのプレーヤーの残りのラウンドのスコアはティームスコアに採用することができます。このことは優勝者を決めるためにすべてのスコアが使われないすべての競技会に適用されます(例えば、4ラウンドのうちベスト3ラウンドのプレーヤーのスコアをカウントする個人競技)。プレーヤーが規則1.3bや委員会の行動規範の違反について失格となる場合、そのラウンドだけ失格とするのか、あるいは競技全体で失格とするのかは委員会の決定事項です。
a. マッチプレーマッチの両方のプレーヤーは同じコンディションでプレーしており、一方が他方に対して有利となることはないので、プレーが始まったのであればマッチを取り消すべきではありません。プレーヤーが規則5.7aで認められている同意によって、あるいは委員会がプレーを中断すべきコンディションと考えてプレーを中断した場合、そのマッチは中断した場所から再開すべきです。ティーム競技では、一部のマッチが終了している一方で、他のマッチが日没や天候のせいで予定された日に終了しない場合、終了したマッチと終了していないマッチの取り扱いを競技の条件で明確にしておくべきです(セクション5A(4)参照)。例えば:
b. ストロークプレーストロークプレーでは、委員会がどのような場合にラウンドをキャンセルすべきかについて決められたガイダンスはありません。適切な措置は各ケースの状況次第であり、レフェリーや委員会の判断に委ねられます。ラウンドを取り消さないと非常にアンフェアとなるケースの場合にだけラウンドを取り消すべきです。例えば、極めて劣悪な天候状況の中で少人数のプレーヤーがラウンドを始めたものの、コンディションはその後も悪化し、その日の残りのプレーは不可能であったが、プレーの再開をするその翌日の天候が著しく改善する可能性がある場合はラウンドを取り消すことが合理的でしょう。ラウンドを取り消す場合、そのラウンドでのすべてのスコアと罰が取り消されます。通常、それには失格の罰を含みますが、プレーヤーが重大な非行(規則1.2参照)や行動規範の違反について失格となる場合、その失格は取り消されるべきではありません。