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コースはあるがままにプレー
規則の目的 規則8はこのゲームの主要な原則 「コースはあるがままにプレー」を扱っている。プレーヤーの球が止まった場合、プレーヤーはストロークに影響を及ぼす状態を通常は受け入れなければならず、その球をプレーする前にその状態を改善してはならない。しかしながら、それらの状態を改善してしまうことになったとしてもプレーヤーがとることができる特定の合理的な行動がある。そしてそれらの状態を改善したり、悪化させても罰なしにその状態を復元することができる限定的な状況もある。
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コースはあるがままにプレー
8.1

ストロークに影響を及ぼす状態を改善するプレーヤーの行動

コースはあるがままにプレー」という原則を守るために、次の「ストロークに影響を及ぼす状態」(コース内外を問わず)は保護される。したがって、この規則はプレーヤーが行う次のストロークに対してその状態を改善することを制限している:
  • 止まっているそのプレーヤーの球のライ
  • そのプレーヤーの意図するスタンス区域、
  • そのプレーヤーの意図するスイング区域、
  • そのプレーヤーのプレーの線
  • そのプレーヤーが球をドロップまたはプレースすることになる救済エリア
この規則はラウンド中と、規則5.7aに基づくプレーの中断中の両方で行われる行動に適用する。 この規則は次のことには適用しない:
  • 規則15の規定で認められる範囲でルースインペディメント動かせる障害物を取り除くこと。
  • 規則11で扱うプレーヤーの球が動いている間に行った行動。
8.1a

認められていない行動

プレーヤーはストロークに影響を及ぼす状態改善されてしまう場合には次の行動をとってはならない。ただし規則8.1bcdで認められた限定的な方法を除く。 (1) 次の物を動かす、曲げる、壊す:
  • 生長または付着している自然物。
  • 動かせない障害物不可分な物境界物
  • ティーイングエリアから球をプレーするときのそのティーイングエリアのティーマーカー。
(2)ルースインペディメント動かせる障害物を所定の位置に置く(例えば、スタンスの場所を作るため、またはプレーの線改善するため)。 (3) 次のことを含め、地面を変える:
  • ディボットをディボット跡に戻す。
  • すでに戻されているディボット、またはすでに所定の位置にある他の切り芝を取り除いたり、押し付ける。
  • 穴、窪み、起伏のある面を作ったり、なくす。
(4) 砂やバラバラの土を取り除く、または押し付ける。 (5) 露、霜、水を取り除く。 規則8.1aの違反の罰:一般の罰
8.1b

認められる行動

ストロークの準備をしているときや、ストロークを行っているときに、プレーヤーは次の行動をとることができる。そして、その結果として、たとえそのストロークに影響を及ぼす状態改善したとしても罰はない: (1) 自分の球を見つけて確認するために合理的な行動をとることによってフェアに捜索する(規則7.1a参照)。 (2) ルースインペディメント(規則15.1参照)と動かせる障害物(規則15.2参照)を取り除くために合理的な行動をとる。 (3) 球の箇所をマークするため、そして規則14.1規則14.2に基づいてその球を拾い上げ、リプレースするために合理的な行動をとる。 (4) 球の直前、または直後にクラブを軽く地面に置く。「クラブを軽く地面に置く」とは、そのクラブの重さが地面や地面の上にある芝草、土壌、砂、あるいは他の物質によって支えられても良いことを意味する。  しかし次のことは認められない:
  • クラブを地面に押し付ける。
  • 球がバンカーにある場合、球の直前、直後の砂に触れること(規則12.2b(1)参照)。
(5) スタンスをとるときに両足をしっかりと据える(合理的な程度で砂の中やバラバラの土の中に足を潜り込ませることを含む)。 (6) 球の所に行きスタンスをとるために合理的な行動をとることによってフェアにスタンスをとる。 しかし、そうする場合プレーヤーは:
  • 通常のスタンスをとったり、通常のスイングを行う権利はない。
  • その特定の状況に対応するために最も控えめな行動をとらなければならない。
(7) ストロークを行う、またはその後に行うストロークのためのバックスイングをする。 しかし、球がバンカーにある場合は、バックスイングのときにそのバンカーの砂に触れることは規則12.2b(1)に基づいて禁止される。 (8)ティーイングエリアで:
  • ティーを地面に刺したり、置いたりすること(規則6.2b(2)参照)。
  • 生長または付着している自然物を動かす、曲げる、壊す(規則6.2b(3)参照)。
  • 地面を変える。砂や土を取り除いたり、押し付ける、または露、霜、水を取り除く(規則6.2b(3)参照)。
(9) バンカーから球をプレーしてそのバンカー外に出した後でコース保護のために砂をならす(規則12.2b(3)参照)。 (10) パッティンググリーン上で、砂やバラバラの土を取り除いたり、損傷を修理する(規則13.1c参照)。 (11) 自然物が分離しているかどうかを知るために動かす。 しかし、その物が生長または付着していることが分かった場合、付着しているままにしておかなければならず、できるだけ元の位置に戻さなければならない。 規則25.4g(移動補助具を使うプレーヤーがスタンスをとるときの規則8.1b(5)の修正)参照。
8.1c

規則8.1a(1)や規則8.1a(2)に違反して改善した状態を復元することによって罰を免れる

規則8.1a(1)に違反して物を動かしたり、曲げたり、壊したりして、または規則8.1a(2)に違反して物を所定の位置に動かすことによってプレーヤーがストロークに影響を及ぼす状態改善した場合:
  • 次のストロークを行う前にプレーヤーが次の(1)と(2)が認める方法で元の状態を復元することによって改善を無くした場合、罰はない。
  • しかし、プレーヤーが規則8.1a(3)~(5)によって扱われている行動をとることによりストロークに影響を及ぼす状態改善した場合、そのプレーヤーは元の状態に復元しても罰を免れることはできない。
(1) 物を動かす、曲げる、壊すことにより改善した状態を復元する方法ストロークを行う前に、元の物を元の位置にほぼ同様に復元することによって違反により生じた改善をなくせば、プレーヤーは規則8.1a(1)の違反の罰を免れることができる。例えば:
  • 取り除いた境界物(例えば、境界杭)を元に戻すこと、または角度を変えるために押した境界物を元の位置に戻すこと。
  • 動かした木の枝、草、動かせない障害物を元の位置に戻すこと。
しかし、次の場合、プレーヤーは罰を免れることはできない:
  • 改善がなくならない場合(例えば、境界物や枝を著しく曲げたり、壊したりしたので、元の位置に戻すことができない)。
  • 状態を復元しようとして元の物以外の何かを使用する場合。例えば:
    • 違う物や追加の物を使用する(例えば、境界杭を取り除いた穴に違う杭を入れる、または取り除いた枝を元の場所に結ぶ)。
    • 元の物を修復するために他の物質を使用する(例えば、壊れた境界物や枝を修復するためにテープを使用する)。
(2) 物を移動することによって改善した状態を復元する方法ストロークを行う前に、所定の位置に動かした物を元に戻すことによってプレーヤーは規則8.1a(2)の違反の罰を免れることができる。
8.1d

球が止まった後に悪化した状態の復元

プレーヤーの球が止まった後にストロークに影響を及ぼす状態が悪化した場合: (1) 悪化した状態の復元が認められる場合ストロークに影響を及ぼす状態が、プレーヤー以外の人、または動物によって悪化した場合、規則8.1aに基づく罰なしに、プレーヤーは次のことができる:
  • 出来る限りほぼ同様に元の状態に復元する。
  • 元の状態に復元するためにそうすることが合理的な場合、またはその状態が悪化したときに物質が球の上に載ってしまった場合は、球の箇所をマークして拾い上げて、ふいて、その球を元の箇所にリプレースする(規則14.1と規則14.2参照)。
  • 悪化された状態が簡単に復元できない場合、その球を拾い上げて、(1)ストロークに影響を及ぼす状態に最も似ていて、(2)元の箇所から1クラブレングス以内で、(3)元の箇所と同じコースエリア(ホールに近づかない)で最も近い箇所に置くことよってリプレースすることができる。
例外-球を拾い上げた、または動かしたときやその後で、その球をリプレースする前に悪化した球のライ:このことは規則14.2dで扱う。ただし、中断して球を拾い上げた後でライが悪化した場合はこの規則を適用する。 (2) 悪化した状態の復元が認められない場合。プレーヤーは次の原因によって悪化されたストロークに影響を及ぼす状態を改善してはならない(ただし規則8.1c(1)規則8.1c(2)規則13.1cが認めている場合を除く)。
  • そのプレーヤー(そのプレーヤーのキャディーを含む)。
  • そのプレーヤーによって承認された行動をしている人(レフェリーを除く)。
  • 風、水などの自然の力
プレーヤーが改善することが認められていない悪化した状態を改善した場合、プレーヤーは規則8.1aに基づいて一般の罰を受ける。 規則8.1dに違反して誤所からプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰。 規則22.2(フォアサムでは、パートナーはいずれもそのサイドのために行動することができ、そのパートナーの行動はそのプレーヤーの行動として扱われる);規則23.5(フォアボールでは、パートナーはいずれもそのサイドのために行動することができ、プレーヤーの球や用具に関係するパートナーの行動はプレーヤーの行動として扱われる)参照。
8.2

プレーヤー自身の止まっている球、または行うことになるストロークに影響を及ぼす他の物理的状態を変えるプレーヤーの故意の行動

8.2a

規則8.2を適用する場合

この規則は自分の止まっている球や行うことになるストロークに影響を及ぼす他の物理的な状態を変えるプレーヤーの故意の行動を扱っている。 この規則は次のプレーヤーの行動には適用しない:
  • 故意に自分自身の球の方向を変える、または止める、あるいは球が止まるかもしれない場所に影響を及ぼす物理的状態を故意に変える(規則11.2規則11.3で扱う)。
  • そのプレーヤーのストロークに影響を及ぼす状態を変える(規則8.1aで扱う)。
8.2b

他の物理的状態を変える禁止行動

プレーヤーは、次の場所に影響を及ぼす物理的状態を変えるために規則8.1aに掲載されている行動を故意にとってはならない(ただし規則 8.1b,c,dで認められている場合を除く):
  • 次のストロークや以降のストロークで球が行く、または止まる可能性がある。
  • プレーヤーの止まっている球がストロークが行われる前に動いた場合、その球が行く、または止まる可能性のある場所(例えば、球が急な傾斜の上にあり、ブッシュの中に転がっていくかもしれないとプレーヤーが心配している場合)。
例外-コースを保護するための行動:プレーヤーがコースを保護するために他の物理的状態を変えた場合(例えば、バンカーの足跡をならすこと、ディボットをディボット跡に戻すこと)、この規則に基づく罰はない。 規則8.2の違反の罰:一般の罰 規則22.2 (フォアサムでは、パートナーはいずれもそのサイドのために行動することができ、そのパートナーの行動はそのプレーヤーの行動として扱われる);規則23.5 (フォアボールでは、パートナーはいずれもそのサイドのために行動することができ、プレーヤーの球や用具に関係するパートナーの行動はプレーヤーの行動として扱われる)参照。
8.3

他のプレーヤーの止まっている球、または行うことになるストロークに影響を及ぼす物理的状態を変えるプレーヤーの故意の行動

8.3a

規則8.3を適用する場合

この規則は他のプレーヤーの止まっている球やその他のプレーヤーが行うストロークに影響を及ぼす物理的状態を変えるプレーヤーの故意の行動だけを扱っている。 他のプレーヤーの動いている球の方向を故意に変える、止める、または球が止まるかもしれない場所に影響を及ぼす物理的状態を変えるプレーヤーの行動には適用しない(規則11.2規則11.3で扱う)。
8.3b

他の物理的状態を変える禁止行動

プレーヤーは次のことをするために規則8.1aに掲載されている行動を故意に行ってはならない(ただし、規則8.1b,c,dで認められる場合を除く):
  • 別のプレーヤーのストロークに影響を及ぼす状態改善または悪化させること。
  • 影響を及ぼす他の物理的状態を変えること:
    • 別のプレーヤーの球がそのプレーヤーの次のストロークや以降のストロークで球が行く、または止まる可能性がある場所。
    • 別のプレーヤーの止まっている球がストロークの行われる前に動いた場合にその球が行く、または止まる可能性がある場所。
例外-コースを保護するための行動:プレーヤーがコースを保護する為に他の物理的状態を変えた場合、この規則に基づく罰はない(例えば、バンカーの足跡をならすこと、ディボットをディボット跡に戻すこと) 規則8.3の違反の罰:一般の罰 規則22.2(フォアサムでは、パートナーはいずれもそのサイドのために行動することができ、そのパートナーの行動はそのプレーヤーの行動として扱われる);規則23.5 (フォアボールでは、パートナーはいずれもそのサイドのために行動することができ、プレーヤーの球や用具に関係するパートナーの行動はプレーヤーの行動として扱われる)参照。
より探求する
規則 1ゲーム、プレーヤーの行動、規則
規則の目的 規則1はプレーヤーに対してこのゲームの主要な原則を説明している: コースはあるがままにプレーし、球はあるがままにプレーする。 規則に従い、ゲームの精神の下でプレーする。 規則に違反した場合は、マッチプレーの相手やストロークプレーの他のプレーヤーたちより潜在的な利益を得ること...
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